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zoom RSS カルチャーショックとは何か?−新しい土地で暮らす精神的心構え

<<   作成日時 : 2009/03/01 00:26   >>

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こればかりは経験した人にしか絶対にわからないことだ。私も好きでいくつかの場所に住んでいるわけだし、色々なものを見て、色々な文化に触れることを大いに楽しんでいる。しかし、カルチャーショックと言うのはそういう次元の話ではなく、もっと人の本能的な部分にかかわる「現象」であり、海外に住むのが好きか嫌いかにかかわらず、いままでどれだけいろんな国に住んで来たかにかかわらず、必ず起こることなのである。

今回イギリスからインドネシアに来るにあたって、「cultural awareness」というセッションを受ける機会があった。これは行き先の文化を知ろうという表面的なことではなくて、人は新しい土地に言ったらどのような精神的な変化があり、いかなるストレスを受けるか、そしてそれにどのように準備し、対処していったらいいのか、といったことを話し合うセッションである。

人は新しい土地に行くと、必ずいくつかの精神的フェーズを経る。ハイになったりローになったりするのである。

フェーズ1。まずは、「旅行気分」。全ての経験が興味深く新鮮で、面白く思える時期だ。精神的にも高揚しているので、ストレスも感じない。これは数日、1週間からせいぜい2週間といったところか。

フェーズ2。ところが、生活面で思い通りに行かないこと、人とのちょっとしたコミュニケーションの問題などがきっかけとなり、一気に以前の環境が懐かしくなる時期が来る。大体ゼロから生活を始めるのだから、大変で当然なのだ。そこで、旅行気分の高揚感がうすれて緊張感が切れかけてくると、一気にローになってしまう。この状態は、生活がある程度落ち着いて自信がついて来るまで続く。数週間で乗り越えればよいが、数ヶ月かかる人もいるだろう。この状態のまま文句を言い続けて終わってしまう人もいるかもしれない。これは本人の精神力とか適応力の問題では無く、人として自然な反応であるし、必要なステップでもある。新たな環境で自分自身の精神的な砦を作るためには、ある程度以前のconfort zoneを壊さなければいけないからだ。ただし、ここでどう反応するかは個人の裁量である。起こることは自分ではコントロールできないが、反応は選択できる。大体は、ここで家族がいることが大きな強みになる。そこに友達がいればなおいい。お互いの経験を話し合い、率直に意見を交わす。そのためには夫婦の信頼感も必要となってくる。そして、頼るべき仲間、出来れば同じ経験をしてきた仲間をもてればより心強い。

フェーズ3。こういった経験を乗り越えると、今度は前のフェーズでは見えなかった良い面が色々と見えてくるものである。自分にも自信がついてくる。またゆるやかなハイになるといっても良い。生活の基盤が出来た上で、様々な活動を楽しめるようになる。旅行者とは違う、もっと地に足の着いた視点をもてるようになる。ちょっと見ではわからない文化の違いを発見し、その深みを味わう。多くの人はこの経験に味を占め、再び次の土地に行くのを楽しみにするのである。

フェーズ4。この「ちょい」ハイな精神状態も、さすがに何年もいると、うすれてくる。目新しいものがほっておけば出てくる状態は過ぎ去る。ここからは、本人が積極的に動かなければ面白くない。まあ、これは本国にいるのと同じ精神状態だ。はっきりいって、本人次第。どこに行っても楽しめる人はやはり楽しめるし、そうでない人は楽しめないと言うだけのことだ。

ここまで書いていて気付いたが、これは仕事に慣れていく過程とまったく同じように思える。新入社員のころは見るもの全てが新鮮でやる気満々、が、そのうちうまくいかないことが多いことに気付きストレスが溜まりまくる、しかしある程度できるようになると自分でものを動かすことが楽しくなる、が今度はマンネリに陥り飽きてくる。そしてその後成長できるかどうかが本人次第なのは、社会人なら当然経験して知っていることだろう。

恋愛−結婚も似た面がある。長年連れ添ったおしどり夫婦と言うのは、精神的な安定感を感じさせるものだ。それは、お互いの中に良い面を見出し、一緒のときを楽しむ習慣が身についているからだろうか。

私にとっては4回目のこの「カルチャーショックサイクル」。馴染み深かったはずのジャカルタに住み始めた当初も、当然ローの時期があった。現在は、生活も落ち着いてきて晴れて第三フェーズ、精神的な砦もちょっと出来て緩やかなハイになりつつある。これからが面白いところ。今から楽しみで仕方が無い。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 大変興味深く読ませて頂きました。
 いろいろな環境で生活されてきたSHOさんの実体験とセッションでの情報、自分にあてはめてみても納得。
 日本国内での引越しでも、同じような段階をゆるやかながら体験しているのかもしれませんね。
タカシナ
2009/03/02 00:05
そうそう、気持ちの浮き沈みは誰もが経験するものですよね。それが普通だと思えば気持ちもちょっとは楽になります。
sho
2009/03/02 22:03

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