Oman-オマーン

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オマーンはアラビア半島のなかでも、もっともこちら側(インド側)に近い国。通常日本人があまり行くことのない国かと思われるので、ここで紹介したい。

ここは中東の中でも比較的政情は安定しており、オアシスも砂漠もラクダも当然ある。この辺の国にはインド人やパキスタン人が出稼ぎに来ていて、様々な人種も見受けられる。

もちろんヨーロッパ人もいる。巨大なリゾートホテルがあり、太陽を求めてやまないヨーロッパ人がこんな遠くまでバカンスで来ているのである。入国審査のときに子供連れがいっぱいいたわけだ。その代表的なものがこちらのホテル。首都アンマン郊外にある。

外観はまさに、海に面してそそり立つお城。
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ロビーはアラブ調の巨大ドーム。これだけでも、アンマンに来たなら見る価値はあるかもしれない。
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その上、会議室まで徹底してアラブ建築。こんなところ話し合ったら、変に緊張してしまうのではないか。
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そして、当然だがホテル客以外誰もいないビーチ。ホテル内は緑いっぱいだが、ちょっと離れるとごつごつした岩だけだ。緑が少ないと、「地の果てに来た」実感が嫌でもわいてくる。
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夜は砂漠の民になった気分で、床に座ってこちらの名物を食すという趣向。名前は忘れたが、地中で長時間蒸らすというこのあたりではよくある調理法のものだ。味付けはトルコ料理に似ている。
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アンマン市内にはポツリポツリと低層の建物が建つが、日中に歩いている人はまったく見かけない。日差しが強すぎて、外に出られないのだ。
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海沿いの寂しいメインどおり。魚市場は比較的活気があるが、それでもアジアの活気と比べたら眠くなるほどのやるきのなさだ。これも、暑いのだからしかたがない。
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細い通りを入るとスーク(マーケット)に繋がっている。ここは屋根があり、涼しい。相変わらずけだるい雰囲気だが、人が普通に生活できる涼しさになっている。みやげ物やも並んでいるが、観光客向けの店に客はほとんどいない。どれだけの観光客が毎日ここまで来るのだろうか…
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アンマンから出て砂漠を延々と走ると、オアシスが見えてくる。周囲だけ不思議と緑が茂り、スーク(マーケット)や住宅が集まっている。
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町の中心には砦がある。山も茶色だが、建物も砦も土も全て茶色。色彩感覚がまったく無いのも、このあたりの特徴といえる。太陽光線が強すぎて外に色を塗る意味も無いのかもしれない。
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この国に来てひとつも雲をみかけなかった。それがどういうことかベトナム在住時代はよくわからなかったが、英国に住んでみてそのありがたみがよくわかった。人は太陽を浴びないと不健康になり、精神的に欝気味になるのである。これも、カルチャーショックと同様、生理的な現象として誰もがそうなるのであって、本人の精神力云々の問題ではない。つまり天気が悪いうえに冬は日照時間が異様に短いヨーロッパ人は、健康のためには意識して太陽を浴びに行く必要があるのだ。南仏、南スペイン、ギリシャ、トルコ、モロッコ、エジプト、など一通り行った人が趣向を変えて中東にバカンスに来ていたわけだ。
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まあ、オマーンにずっと住んでいる人にとっては、太陽をそんなに喜ぶ人の気が知れないはずだ。欲しいのは恵みの雨であって、天気が良いのは暑くて困るだけだ。人は自分が持っていないものをどうしても求めてしまうけど、それは逆からみれば良いことばかりではないという良い例だろう。

オマーンでの日々。なかなか面白い経験であった。

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